「梅毒ってどんな病気?」「どんな症状が出るんだろう?」
最近感染者が増えている梅毒ですが、どんな病気か詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
梅毒は、性行為やキスで感染する病気で、初期は自覚症状がないまま進行してしまうことが多いのが特徴です。
しかし、放置すると全身に様々な症状が現れ、命に関わることもある恐ろしい病気です。
特に妊娠中の女性は、胎盤を通して赤ちゃんに感染する可能性があり、注意が必要です。
この記事では、梅毒の初期症状から後期症状まで、段階別に詳しく解説します。また、梅毒の検査方法や予防策についてもご紹介します。
「もしかして、感染しているかも…」と不安な方は、ぜひこの記事を読んで、正しい知識を身につけてください。
早期発見・早期治療が、あなたと大切な人の健康を守ります。
梅毒とはどんな病気?
梅毒とは性病・性感染症のひとつです。性行為やキスをしただけでもうつる可能性があり、昔に比べて梅毒にかかる人数は急激に増えています。また、昔は男性に多かったといわれていますが、現在は女性への感染も多くなってきていますので特に妊娠中の方は注意が必要です。
症状について
梅毒の症状についてお話します。
感染後、
- ★3週間~3カ月:第一期梅毒
- ★3カ月~3年:第二期梅毒
にわけてみていきましょう。
第一期梅毒(3週間~3カ月)
感染後、感染部分(性器や口まわりが多い)にしこりができたり、リンパが腫れたりします。しかし、痛みがなかったり、わずかなリンパの腫れに気付かないことがほとんどで、自覚症状がないことが多いのが問題です。時間がたつにつれて、しこりがなくなったり腫れがひいたりしますが、症状がなくなったからといって“治った”ということではありません。気づかないうちに、梅毒の細菌〈トレポネーマ〉が血管の中に入っていって第二期梅毒にすすんでいきます。
第二期梅毒(3カ月~3年)
第一期で自覚症状がなかったり、症状が消えたりしても、治療をしていない限り梅毒は血管のなかに侵入し、どんどん病気は進行はしていきます。
第二期では、さまざまな症状が全身に現れてくることがあります。
- ・発熱、倦怠感、筋肉痛
- ・リンパがはれる、痛い
- ・全身の皮膚、口腔内に発疹ができる
このような症状もまた第一期と同じように症状だけが自然と消えてなくなることがあります。しかし治療をしなければ、第三期梅毒(3~10年以上)、第四期梅毒(10年以上経過した状態)へ進んでいき、内臓や命にまでかかわってくる恐ろしい病気なのです。
赤ちゃんへの影響
梅毒は母子感染する感染症の1つなのが怖いですよね。梅毒は胎盤を通して感染します。赤ちゃんに感染すると早産や低体重児、皮膚や骨の異常など全身に様々な症状が現れます。出生後すぐに症状が出る場合と2歳以降に出る場合、感染していても無症状な場合があります。
妊娠初期に検査し陽性の場合、すぐに治療を開始すると母子感染率は低くなります。しかし初期検査以降でも出産までに感染すると母子感染しやすく、1度陰性でも感染しないよう注意が必要です。
注意!何度でもかかる病気
梅毒は一度かかったからといって、二度とならない病気ではありません。一度かかるとある程度の抗体はつきますが、継続して対策をとったり検査をうけることをおすすめいたします。
なるべく早期発見を
一度梅毒にかかってしまうと、気付かずに進行してしまったり、母子感染やパートナーに感染してしまったりと大変なことがたくさんあります。
- ・身体に異常、異変を感じたら病を受診する
- ・定期的に検診をする
- ・性行為の際は予防をしていく
など梅毒の予防、早期発見できるようにしていきましょう。
特に、妊婦さんはひとりだけの身体ではありません。パートナーとも話し合いながら、一緒に対策していけるといいですね。
毎日楽しく健康で過ごせますように。